絵合わせパズル(8マス・15マス・24マス)
ストロベリーないちご

イチゴはどんな果物?

真っ赤ないちごは見た目もかわいくて、甘いいちごに練乳をたっぷりかけて食べると、ほっぺが落ちそうになるくらい幸せですよね。いちごはバラ科の多年草ですが、甘いので果物として認識されていますが、草本性の植物なので、農学上では野菜とされているのです。知ってましたか?種をまいてから1年以内に収穫できるものは野菜なのです。だから、いちごは野菜というわけです。同じく韓国でも野菜として扱っていますが、他の国では果物として扱われています。

いちごという呼び方

いちご

英語で言うとStrawberry(ストロベリー)と言ういちご。日本ではどうして『いちご』と呼ぶようになったのでしょうか。2つの説があります。

江戸時代より前の時代は、いちごと言えば私たちが現在食べているような大きないちごではなく、野生の木いちごのことを言いました。野生の木いちごはイクラやすじこに似ていて、昔の人は『魚(いお)の血のある子のごとし』と言ったらしく、は魚(いお)のは血のは子のとしから取って、いちごと呼ぶようになったのです。

もう1つの説は、なんとも語呂合わせのようですが、いちごの収穫時期が1月から5月なので、いち・ごと、呼ばれるようになったという説です。冗談みたいな説ですね。

いちごの果実

いちごが大好きな人って多いですよね。そのまま食べても練乳をかけてもとってもおいしく食べられますし、お菓子の材料としても大活躍しています。

いちごの花

いちごは表面に細かくついているツブツブが特徴ですが、実はコレがいちごの果実なのです。『え!?じゃあ果実だと思っていたのは何だったの!?』そう思うのが普通でしょう。私たちが果実だと思って食べているのは、いちごの花の中心にある、『花託(かたく)』と呼ばれる部分です(イラストを参考にしてください)。種だと思っていて、実は果実だった部分は『痩果(そうか)』と呼ばれています。

花託が果実のように大きくなったわけは、果実である痩果を育てるための、フカフカのお布団のような役割をしているからです。そのため、果実である痩果の数と花託の大きさはとても深い関係にあり、痩果の数が多いと、フカフカのお布団もたくさん必要になるので、いちごのサイズも大きくなります。

苺はにせものの果物?

いちごは他の果物と違い、『偽果(ぎか)』と呼ばれて区別されています。野菜なのに果物のようだから?いいえ。違います。いちごの真っ赤な花託は、果実のように見えて実は果実ではないからです。こうしたいちごのようなものを本当の果実に対して、偽果と呼ぶのです。

苺の名称

いちごの各部の名称を紹介しましょう。小さな実の中に、たくさん名前がついているのです。

いちごの各部の名称 いちごの各部の名称

果肉:私たちが食べるいちごのメインの部分です。果実だと思われているところです。
果皮:いちごの外側、表面の部分です。 芯:中心柱とも呼ばれている果肉の中央部分です。空洞になっているものもあります。
ずい:芯の周辺の白っぽい部分です。この部分が固いいちごもあります。
維管束:いかんそくと読みます。痩果に伸びている白い管で、痩果に栄養を運びます。
へた:花のガクです。

苺のおいしさの秘密

なかにはほんのりと酸っぱさがあるいちごもありますが、どこを食べても甘いいちごもありますよね。どうしてあんなに甘いのでしょうか。

いちごには糖という成分が含まれているので、とっても甘くなるのです。糖は読んで分かるように、砂糖の糖と同じ字ですので、甘いものだということが分かるでしょう。いちごには3種類もの糖が含まれていて、ショ糖、果糖、ブドウ糖があります。人工的につけられた甘味ではなく、自然が育んだ3種類の糖が協力しあい、いちごの甘さを最大限に出してくれるのです。いちごの種類によってこの糖の含まれる量が違うのです。