絵合わせパズル(8マス・15マス・24マス)
ストロベリーないちご

いちごの種類・1

江戸時代に1種類のいちごが日本にやってきてから数百年。現在では数多くの種類のいちごがあり、私たちの舌を楽しませてくれます。それぞれ甘味や形、大きさなどに特徴があります。

とよのか(苺の品種)

西日本や福岡県で作られているとよのかは、農林15号とされ、11月下旬から翌年6月中旬が入荷時期になります。農林水産省野菜試験場久留米支場で誕生しました。 それまで主流だった宝交と、くるめ34号をかけあわせて作られたひみこに、春の香を交配して誕生しました。根強い人気があり、日持ちもいいです。粒は大きめで香りもよく、酸味が少なくて果汁がたくさんあります。たべやすいいちごです。円錐形で鮮やかな紅色をしています。

女峰(苺の品種)

女峰は静岡県、栃木県で作られています。11月下旬から4月中旬にかけて入荷されます。円錐形で濃い赤色をしていて、形のよさやカットしたときの断面がきれいなことから、ケーキやデザートによく使われますが、少し酸味が強いのが特徴です。甘さはスッキリとしていて、実もしまった感じがします。日持ちがいいのも特徴です。

あまおう(苺の品種)

福岡県が産地のあまおうは、甘いから名前があまおうなのではありません。かい、るい、おきい、まい、の頭文字をとって名前がつけられています。粒は大きくて丸く、濃い赤でツヤがあります。甘さがあり、酸味もほどよい感じです。ただ、見た目の赤の濃さを見ると、かなり甘味が強い印象を受けますが、思ったほどではありません。

あすかルビー(苺の品種)

名前から想像できるように、奈良県で作られています。丸くて大きくてツヤがあることからこの名前がつけられました。果汁もたっぷりで、香りもスッキリした甘い香りがします。鮮やかな紅色ですが、大きくて果肉が白っぽい印象を受けるので酸味が強いのかな?とも思いますが、酸味は低く、とても甘いいちごです。

ももいちご(苺の品種)

あかねっ娘とも呼ばれるももいちご。入荷時期は12月上旬から5月下旬で、奈良県や徳島県などで作られています。まん丸い形で、酸味がなくてかなり甘いいちごです。果肉が白いので酸味がありそうな印象を受けますが、見事に裏切ってくれます。とにかく甘いいちごです。

美濃娘(苺の品種)

岐阜県で作られているのでこの名前がつけられたいちごです。粒は大きく、ツヤも良くて明るい赤い果皮の中は真っ白です。白いとどうしても甘味がないような印象を受けますが、しっかりとした甘味のあとに、ほどよい酸味が残るいちごです。果実は程よい硬さがあり、日持ちがいいことから、ケーキの飾りなどにも適しています。

ダイヤモンドベリー(苺の品種)

宮城県や福岡県で作られているいちごです。12月下旬から3月下旬に入荷されます。長円錐形で鮮やかな赤い色をしています。果肉は白く、しっかりと実がしまっています。普通、酸味が強くなるヘタの方も甘く、ホテルや有名菓子店と専属栽培しているので手に入りにくい品種です。

ふさの香(苺の品種)

千葉県で作られているこのいちごは、果肉を見ると、淡い赤い色をしていて甘さが想像できます。11月中旬から5月中旬に入荷されます。肉質は硬く日持ちがよく、酸味が少なくて甘みの強いいちごです。果汁もたっぷりで、いちごの味とはかけはなれたフルーツの味がし、収穫量が少ないために希少価値のあるいちごです。香りは桃に似ています。

やよいひめ(苺の品種)

群馬県で作られているこのいちごは、1月上旬から5月下旬が入荷時期で、最盛期は3月になります。弥生月に最盛期を迎えるために、この名前がつけられました。形はややいびつですが、大粒で酸味が少なく、果汁の多さは圧倒的です。やわらかい果肉を噛むと、中から果汁が湧き出てきます。甘さも『濃い』という言葉がピッタリです。香りは少ないとされていますが、しっかりとした濃い香りもします。

宝交早生(苺の品種)

関西、東海、東北、北海道で作られていて、宝塚で交配して誕生した品種なので、宝交という名前になっています。入荷時期は3月下旬から6月中旬と短い期間になっています。小粒でかつていちご市場では主流の品種でした。果肉はとてもやわらかくて甘く、酸味も甘さとバランスが取れています。さすが、いちご界のトップに君臨していただけのことはある!という味です。

越後姫(苺の品種)

新潟県で作られているのでこの名前がつけられています。2月下旬から6月中旬にかけて入荷されます。大粒で味が濃く、甘味と酸味のバランスがとれています。果肉はやや硬いですが、果汁も多めで香りの高いタイプになります。

尾瀬はるか(苺の品種)

群馬県で作られているこの品種は、4月中旬から7月上旬の短い間に入荷されます。果肉は大きいですがかなり硬いタイプです。ツヤはありますが、香りは少ないタイプです。形はきれいな円錐形で、絵に描いたようないちごです。

ペチカ(苺の品種)

北海道、東北、徳島で作られるいちごで、6月中旬から11月下旬にかけて入荷されます。鮮やかな赤い色をしていて、酸味が少なく、香りが多いです。ケーキ用として活躍していて、作付け面積も増えている種類です。

甘夢香(苺の品種)

兵庫県で作られていて、12月下旬から4月中旬に入荷します。硬さも程よく、ツヤがきれいでかなり香りの強いタイプです。かなり甘味もあり、酸味が少ないので食べやすいいちごなのですが、生産している農園が少ないのも事実です。

福羽(苺の品種)

静岡県で作られているいちごで、12月下旬から3月下旬が入荷時期です。明治時代に日本ではじめて栽培されたのがこの福羽です。『御苑いちご』『御料いちご』と呼ばれ、皇室用として庶民の手の届かなかったいちごです。とてもやわらかくて、噛まなくても簡単に舌で押しつぶせてしまいます。果汁もとても多い種類です。現在このいちごを栽培しているところはほとんどありません。そのためかなり貴重な種類になります。