絵合わせパズル(8マス・15マス・24マス)
ストロベリーないちご

いちご農園

いちごを作っている農家は全国にあります。いちごは収穫した瞬間から味や品質があっという間におちる作物です。普通、収穫してから農協に出荷されてから市場に流通します。こうしていると2~3日かかってしまうので、完熟前に早採りをしています。

冬は8部、春は7部採りされています。いちごのおいしさは完熟してからですので、その寸前で摘み取られていると言うことになります。中には一番おいしい状態で私たちに渡すため、完熟したもぎたてを出荷しているいちご農家もあります。傷みも早くなりますが、おいしいいちごと言うわけです。

イチゴ農家にいるミツバチ

ミツバチ

最近のいちご農家では、花が咲いて受粉させるのにミツバチを使います。ビニールハウスの中に、巣箱を置いてミツバチによって自然に受粉をさせ、いちごを実らせます。ミツバチは期間レンタルされているものが多いのですが、自分で飼育しているいちご農家もあります。ミツバチを使うメリットは、いちごは受粉した雄しべの周りだけ果実が肥大するので、まんべんなく受粉する必要があるのです。ミツバチに任せていれば、それが可能になります。

イチゴの高設栽培

高設栽培は、いちごを高い場所に植えて栽培する方法です。園芸パイプで組み立てられた架台の上で、土の変わりになるビートモスなどの軽量の培地を詰めて、水と肥料をチューブで与えながら育てる栽培方法です。土作りや畝(うね)を作る必要がないため、作業効率の上がる方法です。また、立ったまま作業ができるので、足腰への負担も少なく、高齢化しているいちご農園にとって、体に優しい栽培方法だと言えるでしょう。

イチゴの高設栽培のメリット

高設栽培は、1段だけではなく、何段にもできるので、土耕栽培に比べて栽培数をいくらでも増やすことができます。いちごの実が実っても宙に浮いた状態なので、実が土に触れることもなく、軟化しにくくなります。何よりも、収穫時に何百メートルもの距離を、腰をかがめながら収穫箱を運びながら、一つ一つ収穫する大変な作業が楽になることと、古葉を取り除いたりする作業が楽になるということでしょう。いちごが傷みにくく、栽培する人の作業が軽減される栽培方法なのです。

イチゴの土耕栽培

土耕栽培は従来からある栽培方法で、堆きゅう肥などで土作りをした圃場にいちごを植えて栽培する方法です。盛られた土に植えられたいちごの株に、黒いビニールシートをかぶせるなどの手間がかかりますが、昔ながらのこの方法をとっているいちご農家はまだ数多くあります。盛り土に2列に植えるのが一般的ですが、中には3列に植えて、通路側と内側にいちごを実らせているいちご農家もあります。

イチゴの石垣栽培

石垣栽培は、温かい南面の傾斜地などで、コンクリートブロックを使っていちごの生育を早める栽培方法です。石垣は栽培が終わると、土壌と一緒に一度取り崩します。そして再び元肥、堆肥と共に組みなおされます。50~70度の角度でコンクリートを組み、7段にする方法が一般的です。石垣栽培発祥の地とされる静岡県でこの方法をとっているいちご農家がありますが、いちご狩りなどの観光目的として、広島県などでもこの石垣栽培が行われています。

苺のステビア農法

甘味料のステビアは、スポーツドリンクなどにも使われていますが、いちごの栽培にも使われているのです。目的はいちごの甘さを高めるためです。ステビアの抽出液をいちごの葉に散布して使います。こうすることで、いちごの糖度が高くなるのです。ステビアを使うことで茎は太く短くなり、強くなることで茎の自己折れもなくなり、従来の甘さよりも4度も糖度が上がり、日持ちもよくなるのです。いちごのパックに『ステビア栽培』というシールが貼ってあれば、他のいちごよりも甘いいちごに違いありません。